感謝の一礼
一生懸命努力して、優勝した。血のにじむ努力をして勝ち取った。当然「私が頑張ったから一番になった」と喜ぶのは良いのですけれど。一番になった成功体験が響いて、その後ダメになる人も多いものです。一番になれたのは、当然努力もあるのですが、支えてくれた人が必ずいたことを忘れてはいけないのです。その人達がいたからこそ運がついてくるものなのです。
ある日本の登山家が、外国の未踏峰の山に登ったとき「我自然を征服せり」と叫んだそうです。ところが一緒に登った現地のシェルパは「自然が登ることを許してくれた」と大地に感謝したそうです。マラソンのテレビ中継を見ていて、清々しく感じるのは、選手がゴールした後、コースを振り返って一礼する場面があります。柔道でも、音楽でも何でも、躾の行き届いたチームでは、自分たちの練習場から一礼して下がるのが礼儀です。理由は簡単です。自分が強い!と天狗になるのではなく、「一番にして頂いた」「ゴールさせて頂いた」「練習させて頂いた」ということに感謝しているのです。感謝することで、自分ひとりの力ではなく、支えてくれた人々皆の力であり、幸運の力を呼び込めるのです。ですから、この次もと頑張れるのです。
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