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November 11, 2008

勝海舟と篤姫

P00139 文芸春秋の文庫本「武将列伝(江戸編)」(海音寺潮五郎)の中に“勝海舟”がある。
NHK大河ドラマ「篤姫」も大政奉還を前にクライマックスに入った。そこで主役に躍り出るのが、勝麟太郎であり、西郷吉之助だ。江戸城無血開城という“離れ業”で日本を救った事実は奇跡といってもいい。その史実について、大奥を中心に描いた大河ドラマと、海音寺潮五郎の「勝海舟」(この本には、勝海舟の前に西郷隆盛の項目もある)で、裏表から同時に見ようと、いっきに読んでみた。
 歴史文学で面白いのは、やはり、信長・秀吉・家康と続く戦国時代。それと幕末から明治維新のころが突出している。流れが大きく変わり日本の将来を決定付ける時代に、小事にとらわれず大局を見定める偉人が続出しているところが面白い。勝にしても西郷にしても、敵同士でありながら、初めて会って相手の器の大きさを理解し信用しきっている。例えば、勝と西郷が初めて面会した後、西郷が大久保利通に送った手紙には「勝氏へ初めて面会し候ところ実に驚き入り候人物にて、どれだけ知略これあるやら知れぬ塩梅に見受け申し候・・・」と書いている。また、勝は坂本龍馬(最初、龍馬は勝を切るつもりで訪問したのだが、すっかり勝に惚れ込んで門人になっていた)に西郷をあまりに褒めるので、龍馬は「拙者も会ってみたいので、添書を書いてください。」と言い、紹介状をもって薩摩藩邸を訪問している。このことが後の西郷・勝の江戸城無血開城につながっていく。
 明治維新後は、西郷隆盛や大久保利通、木戸孝允など人の器の大きさをその後の新政府要人たち比較して語っているが、どの時代でも世の中の仕組みが出来上がったあとには、時代を築く傑出した政治家は出にくいようだ。

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Comments

YUTAKA YAMADAさん、ご訪問ありがとうございます。私は難しい経済論は分からないのですが、日経ビジネスの2008.11.10号に「不況に耐え、次の一手を(稲盛和夫氏と馬雲氏の対談)」が載っていました。未曾有の金融危機と世界同時不況に「本当に優れた企業は、危機をチャンスに変えられる。」と話されています。日本のバブル崩壊後には「復活には10年掛かる」と言われ、後遺症まで含めるとそれ以上掛かったのですが、今度は世界同時となると、もっと掛かるかもしれません。しかし、ものづくりの実務家には、エコノミストや評論家や政治家には分からない不屈の精神があります。困難なときこそチャンスと思うチャレンジ精神があれば必ず克服できるものと思います。幕末や太閤記のころが面白いのは、こんな時代に誠心誠意一生懸命考えぬいて行動した人たちがいたからでしょうね。

Posted by: Oちゃん | November 12, 2008 at 10:15 PM

■世界経済と米国経済危機、3つのシナリオ「今の金融危機は問題の“症状”であり、“原因”ではない」-日本の明治維新を思い出すとき!!
こんにちは。最近ビジネスウィーク誌が、金融危機を脱するための3つのシナリオを出しました。そうして、一番良いシナリオは、イノベーションであり、特にアメリカが長期間にわたって大きな投資をしてきたバイオ産業、ナノテクの分野からイノベーションがおこることを期待するとしています。しかし、私はこれだけでは経済危機を乗り切ることは不可能だと思います。これを成就するためには社会的イノベーションが不可欠だと思います。これに関して、特に日本には非常に良いお手本があります。それは、明治維新です。これは、偉大な社会的イノベーションであり、世界に類を見ない無血革命だったと思います。今のこの時期こそ、明治維新を見直すべきです。私のブログでもつい最近オランダで発見された幕末の志士たちが一同に介したこの貴重な写真を掲載しました。素晴らしい写真だと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

Posted by: yutakarlson | November 12, 2008 at 11:58 AM

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