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June 26, 2008

iPhoneにみるソフトバンクのしたたかさ

 「iPhoneがソフトバンクから発売される」と言う事で話題となっている。
その価格が2万3千円程度。他社の携帯電話が5万数千円程なので、iPodに電話が付いた世界で話題の製品だけに格安だ。これまで通信会社が主体で仕様を決め、電機メーカーに生産させていた方式が、機器メーカー主体となる点は画期的だ。
 ところで、“価格が安い”と言う点にはからくりが有る。約4万円の販売奨励金が支給されている。しかし割引の恩恵を受けるには、24回払いでの購入が必要(つまり2年間は変えれない)基本契約以外に定額データ通信料5985円に契約する必要がある。ここにソフトバンクのしたたかさがある。一般ユーザーなら、定額データ通信料は2~3千円程度で十分。例えば3千円余分に通信料を払うと、2年で72000円の増収になり、4万円の奨励金も元が取れる。つまり、電話の通話料はどこも頭打ちで、これ以上伸びる事は考えにくい。通信会社が成長するには、通話料以外で稼ぐ必要がある。iPhoneは、音楽プレーヤーであるから、ダウンロードやインターネットの利用が見込める。しかもヘビーユーザー向けを取り込もうという戦略が見えてくる。(私のような、オジサンには関係なさそう・・・)
 ところで、今回のiPhoneは、3Gサービス対応だ。しかもGPS付き。世界の携帯電話の仕様や機器メーカー主導の発展から考えると、日本の携帯電話の仕様や通信会社主導の発展は非常に特殊なため、日本の携帯電話業界は、“ガラパゴス”と言われている。そのため日本の携帯機器メーカーは、世界から締出され、サムソンやノキアといった海外メーカーが高いシェアを取っている。日本の携帯電話機器メーカーもダメになり、業界再編成が起こると言う評論家もいる。しかし、iPhoneを考えるに、音楽のダウンロード、インターネットへの親和性、更にGPSの採用。海外では、難しかった仕様も日本では既にサービスが確立されていて簡単にできる。アップルの目指した先は、まさしく日本のガラパゴス仕様である。欧米でもデータ通信市場は急速に立ち上がってきており、世界から取り残され独自の道を歩んできた日本の携帯事業だが、ガラパゴスでなく最先端を走っていた事になる。通話料の頭打ちから音楽・カメラ・動画配信などパソコン機能の取り込みが進むにつれ携帯電話の方向性が進化しつつあり、その点で技術力を持つ日本の機器メーカーの出番は大いにある。ただ、阿吽の呼吸で仕事をしている間は世界で通用しないだろう。
(参考)日本経済新聞、日経産業新聞、日経ビジネスオンライン等、6月24日の発表記事諸々。

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