« 旅の土産話⑨~機内食~ | Main | 森のパン屋さん(その1) »

December 22, 2006

森の仲間たち (オリジナルショートストーリー)

 昔々、大きな森の中に、小熊のロックがお母さんと一緒に暮らしていました。
ところが、今年の春にお母さんと散歩中に足を滑らせ深い谷底に落ち、お母さんと離れ離れになってしまったのです。小さなロックはとても臆病者でどうして暮らせば良いのか不安でいっぱいでした。幸にも、リスのチャッピー、バンビのクリス、モンキーのマック、それに小鳥達と友達になり、夏の間楽しく暮らしていました。
 しかし、秋も深まりもう直ぐ冬眠の季節です。美味しい森のご馳走をいっぱい食べて、ひと冬を越す体力を蓄えなければなりません。小熊のロックはその方法を教えてもらってなかったのです。
 そんな時、森の嫌われ者の狼がやってきました。友達のバンビのクリスを見つけ「旨そうな小鹿だぞ!」と襲いかかったのです。
 その瞬間、臆病者だったロックはバンビのクリスの前に飛び出し、二本足で立ち上がり狼に向かっていったのです。お陰で狼は襲うのをやめ、森に平和が戻ってきました。
 しかしロックの憂鬱は募るばかり。もう直ぐ雪で森は閉ざされます。そんなある日、ロックの寂しそうな姿を見てモンキーのマックが声を掛けたのです「どうしたんだい?」ロックは自分の悩みを打ち明けました。
 それから1週間たち、森はすっかり冬支度です。木々の葉は落ち、黄色い銀杏や赤い楓の葉が美しく森の小道を埋め尽くしています。「早くおいでよ!」リスのチャッピーが木の上からロックを呼んでいます。赤や黄色の絨毯の小道を進んで行くと、遠くで小鳥たちが囀っています「こっちだよ」小鳥たちの合図です。赤い絨毯は森の広場までロックを導いてきました。広場に着くと、小鳥たちと一緒に、バンビのクリスやモンキーのマック、リスのチャッピーがロックを呼んでいます。
 その先には、懐かしいロックのお母さんが来ていました。小熊のロックの悩みを聞いた仲間たちが、バンビのクリスの命を救ったお礼に、皆でお母さんを探してくれたのです。
「良かったね!」
ロックは大好きなお母さんと一緒に帰っていきました。「また春に会おうね。」森の仲間たちとの友情はこれからも続くのです。

空から、白い雪が舞い落ちてきました。
メリークリスマス!

|

« 旅の土産話⑨~機内食~ | Main | 森のパン屋さん(その1) »

Comments

コメントありがとう。
久々の更新でした。旅ネタの後、面白いネタが少なくて・・・
クリスマスにあわせて作ってみました。ブログ用で短くするとあらすじだけみたいになってしまったけど、これからも宜しくです。
新年快楽?これ中国でお正月の挨拶?
では、良いお正月をお迎え下さい。

Posted by: Oちゃん | December 26, 2006 at 11:36 PM

Oちゃん 久し振りの更新ありがとう!
 読んで ポロッっと涙が落ちそうになりました。 私も中国で色んな方々に親切にされて此処まで来ています 動物の世界でも気持ちが通じるのに 人間の世界で何故色んな事が起きるのでしょう・・・どの宗教でも戦争は教えてない筈なのに・・・
 私自身未だ未だ甘い考えなのでしょうか
新年快楽! 間もなくです 

Posted by: makiko | December 26, 2006 at 01:55 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84629/13155964

Listed below are links to weblogs that reference 森の仲間たち (オリジナルショートストーリー):

« 旅の土産話⑨~機内食~ | Main | 森のパン屋さん(その1) »