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March 01, 2006

がんばれ路面電車!

 昔、大阪にもチンチン電車が走っていた。中学の頃、廃止となる最後の日に乗りに行った。記念乗車券を何枚か買って今も切手帳に残っているはずだ。大阪でも阿倍野から帝塚山方面に向かう私鉄の阪堺線は、今も健在である。ゆっくり路面を走る電車は、歩道を歩く人をゆっくり眺めながら、車を避けるように走っている。忙しい世の中で、ゆっくりと街の風景を眺めながら座っているのも情景が味わえていいものだ。
 今、全国で、路面電車が走るのは、17都市になった。殆どの運賃は150円~200円である。ところが、長崎の路面電車は、今も100円均一である。1984年以来20年以上も守り抜いてきた。しかも平日の昼間でも停留所に長い列ができ、年間の乗客数2000万人は特筆物である。もともと長崎は、坂が多く、道が狭く、駐車場も少ない為、自動車の運転がしにくく路面電車の生き抜く下地はあった。しかし、今も100円均一で健在とするその経営努力は並大抵のものではない。何度も危機に直面してはそれを乗り越えてきた。大きな危機は、終戦の年の原子爆弾。多くの従業員と電車が一瞬のうちになくなった。2度目は、1960年~70年にかけてのマイカー時代、運賃を路線バスの20円より高い25円に値上げすると途端に乗客が激減する。これを徹底した合理化努力で持ち直したが、今も涙ぐましい努力は続いている。当然車両は、他の都市の廃線となった車両であり、レールも中古品、板石と呼ばれる石の敷き板も福岡が廃止となったときに譲ってもらったものである。さらに追い討ちをかけるように消費税の増税議論があるが、そのために数円を上乗せすることはできない。少子高齢化も例外でない、ベビーカーや車椅子の為の超低床車両は1両2億2千万円掛かる。運営する人々には苦難の連続であるが、この乗り物には、ほっとする何かが残されている。これからも長く走り続けて欲しいものだ。がんばれ路面電車!
(参考)日経ビジネス2006.2.20号「小さなトップランナー 長崎電気軌道 ワンコインが運ぶ市民の信頼」より

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