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January 17, 2006

接着剤の話(その1)

 電気製品の部品は半田付けで接続されているのはご存知と思います。最近の電気製品の半田は、その成分が変ったことはご存知でしょうか? 元々、半田は、鉛6:錫4の合金でした。ところが鉛が有害であることより、環境対策として鉛を無くす研究がなされ、最近の半田は、錫・銀・銅などの合金に変ってきています。勿論実用化させたのは日本の電気メーカーと半田メーカーの努力による賜物です。
 鉛・錫はんだは、柔らかく加工しやすいことから、エジプト時代から既に使われており、日本でも奈良の大仏の補修に使用されていました。この歴史が現代の信頼性に繋がっているのですが、新参者の無鉛半田は、信頼性に関してはまだまだ歴史の実績がありません。
 では、物を接続する接着剤の歴史をみますと、紀元前4000年の古代バビロニアの神像の眼がアスファルトで接着されていたそうです。石器時代の遺跡からもアスファルトで接着された石の矢尻も確認されており、古代からアスファルトは優秀な接着剤だったようです。日本でも縄文時代に矢尻や土器の修理にアスファルトが使われていました。古墳時代には丸木舟や弓の接着に漆が使われたそうです。その後平安時代にニカワが武具に使用されていました。
 1930年代なってからは石油化学の発達で合成接着剤が発明され、飛躍的に進歩しました。子供の頃の工作といえば必ずチューブに入ったセメダインを使ったものです。セメダインという言葉を接着剤と同じ意味で使ったものです。この接着剤という言葉は、セメダインの創業者の今村善次郎氏が使用し始めたと言われています。
~「接着剤の話(その2)」に続く~

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Comments

チップトランジスタ?チップになると品番とか判らないですね。それに半田付けも小さくて難しい・・・

Posted by: Oちゃん | September 19, 2006 at 11:41 PM

いやぁ 以前アップしたつもりができてなかったんですわ(汗;)

先日から液晶バックライト故障ではんだしてますぅ。どーやらチップトランジスタがいかれたか?
チップ部品は型番が解らないのでこまっちゃいますわ。

ではでは

Posted by: たけした | September 19, 2006 at 12:52 PM

たけちゃん、今晩は。こちらでは久々の登場ですね。
無鉛はんだの手付けは難しいですね。たぶん錫-銀-銅の半田だと思いますが、溶融温度が鉛半田に比べて40℃程高く、その分半田こても容量の大きなものが必要です。しかも扱いにくく仕上がりの見栄えが悪く光沢が無い。でも強度は鉛半田以上です。ただ他の組成の半田と混ざると性質が変わるのでクラックが出やすくなることも考えられます。残念ながら現在では鉛-錫半田に勝るものは開発されていません。アマチュアが工作に使うには半田付けの信頼性を考えると鉛-錫半田の方でも問題は無いと思うのですが・・・

Posted by: Oちゃん | September 15, 2006 at 12:08 AM

今晩は 私も はんだ付けしてましたよん。
最近は 白色LED工作などを。

鉛なしはんだはちょこっと癖があって
難しいですねぇ それにクラックが入りやすい
ような気がするのですが 実際はどうなんやろか?

ではでは

Posted by: たけした | September 13, 2006 at 05:40 PM

 今晩はKanさん。Kanさんも半田付けしてたんですね。
 半田付けは、今でも難しいです。特に手半田の上手な人は電気会社によっては「匠」や「マイスター」の称号が与えられるほどです。同時に、半田不良は、電気製品で永遠に無くならない不良項目です。いくら優れた自動機械でやっても不良を完全になくすことはできません。私も最初は半田付けの失敗ばかり、その後回数を重ねるうちに上手くなって自信があったのですが、今は、顕微鏡を使わないとできないほど部品が小さくなって「乱視+近視+遠視+手が震える」となって若い人に任せました。

Posted by: Oちゃん | January 31, 2006 at 08:26 PM

Oちゃんこんばんは。トラックバックいただいたので飛んできましたが、どうもこちらはレベルの高い大人の香りがプンプンします。大阪の話ではコメントがつけられそうに無いのでこちらにつけさせていただきます。
私も大学時代は大学の電気工学実験室でアルバイトをしていた関係でこの半田とは浅からぬ縁があります。とはいえ私が使っていた半田が無鉛なのか昔のものなのかさえも分かりませんが・・・おそらく時代的にはまだまだ鉛入りの物を使っていたのでしょう。しかし、我々が鉛以上に恐れていたのが「イモハン」と呼ばれる状態です。これは半田付け不良に対して使われる呼び名です。我々実験室職員は半期に一度学生の実験の為に実験器具を製作するのですが、ヘタクソな職員の作るイモハン器具は試験段階では正常に動くもののいざ使い始めて数ヶ月が経過するとまともに動かなくなり、学生もそんなに頭がよろしくないので、出てくる数値が正常なものと判断してしまうという最悪の事態を招くのです。通常家庭で使われているような電気機器はもちろん機械による半田付けが行われておりこの「イモハン」などは存在しませんが、その機械を作るのに携わっている人の何割かは「イモハンさん」であったり、イモハン器具にて実権数値を採っていた学生だったりするのかも?

Posted by: Kan | January 30, 2006 at 11:20 PM

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