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October 27, 2005

思い続ける心(敬天愛人)-その1-

 日経ビジネスの10月3日号より「敬天愛人」と題した連載が始まった。京セラの創業者の稲盛和夫氏の人生訓というべき内容である。そのベースとしているのが南洲翁遺訓である。南洲とは西郷隆盛の雅号であり「敬天愛人」とは西郷隆盛がこよなく愛した言葉である。“天を敬い人を愛する”天を敬うとは自然の道理、人間として正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ。人を愛するとは己の欲や私心をなくし“利他”の心をもって生きるべしという万世共通の教えです。西郷南洲は、敬天愛人を日々行うことが人生の目的であると語り、自ら実践した大人物でした。
 南洲が、「一家が仲睦まじく暮らす為にはどうすればよいか」と問うたことがある。問われた人は「夫婦仲睦まじく・・・助け合えばよい。」と中国の「四書五経」の中より答えるのだが「それは看板であって実際に行うのは難しい、どうすれば良いか」と再び問いかける。南洲の答えは「それはね、欲を離れることだよ」と言う。一人一人が過剰な欲を捨てさえすれば全てがうまくいく。その通りなんです。現代の社会でも、企業経営者でも政治家でも、世相が乱れているのも、すべて欲が多過ぎるために起こっている問題ばかり。お互いに欲を少しづつ削れば、自分がほんの少しだけ損をする覚悟をすれば、他人に譲り与える勇気があれば全てうまくいくのです。
 この話を聞くと、「頭ではわかっていても、実際に出来るわけないよ。」と大抵の人は思うに違いありません。「聖人君子でもあるまいし・・・」と笑って終わってしまいます。でも聖人君子になる必要はありません。「そうあるべきだ」「そうありたい」と強く思い続けるだけで良いのです。今の自分はそうでない。全く逆であっても、できるはずがないで終わらずに「そうありたいな」と思い続けるのです。それだけで大きく道を踏み外さない。正道を歩みたいと思う心があれば大きく逸脱しないのです。人間には復元力があって、少し行き過ぎても暫くすると原点に戻ってくるのです。そうありたいと思い続ける初心が非常に重要な事なのです。
~思い続ける心(南洲翁遺訓)-その2-に続く
(参考)日経ビジネス2005.10.3号「敬天愛人 西郷南洲遺訓とわが経営-稲盛和夫」より

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Comments

こんにちは、みどりかわさん。
コメントとTBありがとうございます。
歴史から学ぶものは多く、現代の経営に活かせる至宝の教訓が沢山ありますよね。学生のころは、本嫌いで、国語と社会と英語は大嫌いだったんですが、会社に入ってから歴史小説が大好きになったしまいました。これも司馬遼太郎の影響でしょうか?ころからもよろしくお願いします。
PS.私の実家の東大阪市に司馬遼太郎の記念館があります。実はこのすぐ近くに私の通っていた高校があります。高校の時にもっと本を読んでいたら、人生の選択が変わっていたかもしれません・・・

Posted by: Oちゃん | October 30, 2005 at 08:40 AM

敬天愛人の思想は現代経営にも活かすべきと思います。
TB貼らせて頂きました

Posted by: みどりかわ | October 29, 2005 at 08:02 PM

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昨日のブログでも述べましたが、歴史上の人物の思想が現代経営のヒントになることは少なくありません。組織力は人を動かす力であり、古来この力に優れた者が歴史を大きく変えてきたからです。 日本史上 最大の吸引力を持った人物と言えば、私は西郷隆盛を先ず第一に挙げます。歴史小説家の司馬遼太郎曰く、「政治家なれど政治に長じているわけでもなく、軍人なれど軍事に長じているわけでもない。漢詩は多く残せども類まれなる文才には程遠い。つまり個々を見て西郷は語れない。人間としての総合力が他に類を見ない。西郷隆盛を表現するな... [Read More]

Tracked on October 29, 2005 at 08:01 PM

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