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September 01, 2005

★ハリケーンと米経済リスク

 8月29日朝、アメリカ南部ルイジアナ州に上陸したハリケーン「カトリーナ」は、多数の死者を出した。同時に米国の石油産業の中心部を直撃した。メキシコ湾岸には石油関連施設が集中しており「ハリケーンにより流され橋に衝突した原油生産施設」の映像はTVで繰返し放映され衝撃を与えた。この影響で原油価格は、一時1バレル70$まで上昇し、ブッシュ大統領は、軍事用を緊急放出すると宣言したことで67$まで戻した程である。ハリケーンにより米経済が抱えるリスクを浮き上がらせた。
 ハリケーン以前から原油価格は上昇している。昨年の8月は45$程度、現在は67$である。これは全米で製油所事故による操業停止が相次いだことが起因となっている。米国の製油所は、現在フル稼働状態である。そのため大きな操業停止が起こると即座にガソリンやディーゼルオイルが高騰する。こうした高騰で、製油業者は僅かに残る余剰能力でさらに精製量を増やそうとする。その結果、最も精製しやすい軽質スイート原油と呼ばれる原油を買い集める。精製業者や投機家や大口需要家は先物取引でこのスイート原油を争って買おうとするため更に高騰する。石油産油国もこのことを知っており値段をぶっかけてくる。このことが高騰の悪循環となっている。尤も、世界的にみても石油精製能力に余裕は無いのは確かなようだ。
(参考)日本経済新聞 2005.8.31「ハリケーン米経済揺らす」、日経ビジネス 2005.8.29号「THE WALL STREET JOURNAL 1バレル70ドルも目前 製油所事故が原油高に拍車」より

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