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September 27, 2005

心の金メダル

 私の友人のAさんは、若いころから仕事熱心で、独創的な発想でユニークな商品開発を多く手がけた技術者であった。しかし40歳過ぎから管理の業務が増え、山積みする難問と思い通りにならない人間関係のストレスに悩む毎日を送っていた。元々酒好きのAさんはストレスの増加と共にアルコールの量が増え、胃と肝機能を悪化させ病院通いを続けていた。
 そのAさんを近くの公園で行われているマラソンの練習会に誘ってみた。尤も口実は練習後の2次会のビールである。Aさんは走った後の爽快感が気に入り、定例の練習会に参加するようになり早速地域の大会の5kmに初参加。しかし周りの速さにつられてバテてしまい歩く羽目に。その屈辱をバネに10km、20kmと走れる距離を伸ばし、フルマラソンに出場するまでになった。その頃には自分の健康状態を客観的に知る大切さを実感していた。飲酒量も激減し食事が楽しくなり胃の痛みもなくなった。話題も仕事の話からマラソンの話が多くなり性格も明るくなった。それに合せて部下の士気も上がり仕事も上手く運ぶようになった。
 走り始めて5年経った今年、Aさんは北海道のサロマ湖100kmウルトラマラソンに出場し見事に完走した。いつもの練習会のメンバーが集まりお祝いの会を開いてくれた。輝くような笑顔を取り戻したAさんに、ランナー仲間からの“心の金メダル”の授与式であった。
 オリンピックで1位になるランナーもいれば、市民マラソンで関門通過できないランナーもいる。みんな自分の目標に向かって励んでいる。みんな42.195kmの長い距離の間に、それまでの道程を思い出している。それが優勝であっても、それが完走であっても、自分で決めた目標を達成できた人はみんな“心の金メダリスト”である。人生もまた長いマラソンに違いない。

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September 25, 2005

幻の焼酎のからくり

 芋焼酎人気である。3Mと称される「森伊蔵」「村尾」「魔王」は幻の焼酎と呼ばれ、一升瓶で一本4万円近くする。インターネットの楽天でも、「森伊蔵」35,000円。「村尾」21,000円。「魔王」18,000円である。芋のほど良い香りが心地よく、上品でまろやかな焼酎に仕上がっているのは流石で高級な本格焼酎といった所だが、今の値段で購入する値打ちには疑問である。「森伊蔵」の出荷価格は2,500円。本来はどの焼酎も、その程度の価格が本来の姿である。この現象に蔵元の森伊蔵酒造(鹿児島県垂水市)も「本来の価格を考えると頭が痛い」と困惑する。
 焼酎バブルとでも言うのだろう。ちょっとした人気が伝わると、たちまち品不足になり、そこに目をつけた流通業者が転売を繰返し、転売するたびに価格がつり上がる。ネット業者もブローカーを通じて仕入れており、仕入れ値で既に30,000円を超えており、粗利は他の酒より悪く儲けが少ない。つまり2,500円から35,000円までの差額が多くの転売人の懐に入っていることになる。元々、焼酎や地酒といわれるものは、製造量が少なく全国的に出回らない。そのため一旦人気がつくとこのようになる下地がある。しかし、いつまでも継続しないのがバブルである。
 “食欲の秋”美味しい酒の肴で、美味い酒をしみじみ味わいたい人には、早くバブルが弾けてほしいものだ。
(参考)日本経済新聞9月17日号「SHOPPING 値段ミステリー 幻の焼酎、なぜ高い」より

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September 22, 2005

パソコンで体の調子悪くしていませんか?

 今、ここをご覧のあなた!「マウス症候群」になっていませんか?
秋風が吹くころ、夏の暑さのせいか疲れやすい、胃がもたれる、腕が重く肩がこるなどと思っているあなたは、一度、パソコンに向かう姿勢を考えてみてください。
 マウス症候群とは、不自然に手首を固定した状態で、マウスを長時間使い続けるために起こる様々な体の不調を指し、一般的には、手首の痛みや痺れ、ひじや肩の痛み、握力の低下などがあげられます。さらに、体の軸が傾くため背骨のバランスが崩れ、首から頭にかけて集中している神経や血管が圧迫される結果、背中の痛み、頭痛やめまい、耳鳴り、目の疲れ、むくみ、肌荒れ、胃もたれ、など様々な症状が全身に表れる。こうした症状は、風邪などで一般的であり、パソコンが原因とは気付きにくいものです。
 毎日パソコンとニラメッコしている人は、パソコンに向かう姿勢を変えてみてください。斜めに腰掛けたり前屈みになったり不自然な姿勢を続けていませんか? キーボードやディスプレイと椅子の高さの関係はどうですか? 軽症なら姿勢を変えるだけで良くなるはずです。症状がなくても時々ストレッチしましょう。両手を後ろに回し息を吐きながら胸や首を後ろに反らしたり、両手を上げて腕全体を後ろに反らすなど、その場で簡単にでき、症状の緩和や予防になります。
(参考)日経ビジネス2005.9.12号「診察室 体調不良は“マウス“のせい?」(KIZカイロプラクティック院長 木津直昭)より

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September 17, 2005

当たり前にできる(5S その3)

 ~「ウォームビズ」「5S その1、2」よりの続き~
ウォームビズやクールビズなどを定着させるには? 〇〇運動とか、5Sの躾を定着させるには?
トヨタの改善より、改善を徹底させるためには「知っている」ではなく「できる」まで意識を高める必要があります。
① 知っている・・・・・知識として知っているレベル
   ↓
② わかる・・・・・・・内容を理解して納得しているレベル
   ↓
③ できる・・・・・・・行動として表現できるレベル
   ↓
④ 当たり前にできる・・体に身についているレベル
本当に習慣としてできるのは④の状態です。意識しなくても自然にできる状態。
 これは、別に改善に限った事ではありません。朝の挨拶ひとつにしても、“おはよう”が日本語の挨拶と知っている。挨拶した方が良いのはわかっている。→でも出来ない。今日はしようと思って挨拶する。→出来た。でもこれは意識して挨拶するから③の状態。自然にできる④が目指すべきところです。④の状態を維持・定着させることが”当たり前にできる“という事になります。

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September 15, 2005

ウォームビズ

 今年の夏の“クールビズ”、東京電力の試算では、6~8月の販売電力量が約7,000万kw/h、一般家庭の1ヶ月の消費電力に換算して約24万軒分相当が減少しており効果が着実に現われているそうです。ボタンダウンのワイシャツが売れネクタイ不振がさらに深刻化したというニュースもありました。
 この秋からは「ウォームビズ」がスタートします。どちらも地球温暖化防止の取組みとして政府主導で始まりましたが、省エネで費用削減になること、地球に貢献しているという満足感、なんといってもネクタイなしの開放感がうけたようです。環境省では、今年の冬は暖房に頼り過ぎず衣服で調整するという原点に立ち返り、室温20℃程度の設定を呼びかけるそうです。日本では暖房を使用する機会が冷房より多く、夏のクールビズに比べて約4倍のCO2削減効果があるそうです。暑すぎない暖房+衣類で調整は健康に良い効果があるかも知れません。
 企業や団体での取組みは勿論、家庭でも、こまめな消灯や節電、資源のリサイクルなどちょっとした工夫を積み重ねることで効果に繋がることになります。一人一人が当たり前のようにやることで、継続でき、大きな効果に繋がるものと思います。
(次回の「当たり前にできる」に続く)

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September 11, 2005

★“クルマに進出”MSの野望

 カーチェイスの場面で、追われている車のドライバーが、ダッシュボードのボタンを押すとキーボードが現れ、それを操作すると、ミサイルが飛出て相手をやっつけたというスパイ映画があった。
 世界にはパソコン台数に匹敵する6億台ほどの自動車がある。いまの日本の自動車には、カーナビが必需品になりつつある。パイオニアの調査によると、カーナビの世界市場は、2004年度の620万台から、2007年度には900万台へ拡大するという。カーナビには、当然、CPU(コンピュータチップ)、HDD、液晶ディスプレイがある。つまりここにキーボードがあれば、立派なパソコンが出来上がる。そこで当然のように、米マイクロソフトは自動車産業に進出する動きをしている。7月12日には自動車メーカーと車載情報機器メーカーに「Windows Automotive5.0」を出荷した。益々高度化・高機能化するカーナビに対しプログラム開発は初期の10倍程度、200万行から300万行に及んでおり高度のソフトウエア技術が要求されている。この時流を背景に、パソコンで培った技術を生かし最新のカーナビ向けOSで自動車向けソフトでも一気に覇権を握る考えである。既に、Ver.4.2で一部の市販品に採用されている。カーナビがあればパソコン環境が整う時代がもう直ぐ来る。クルマに搭載された液晶小さな画面が自動車の利便性を更に高め、新たな市場を形成する日も近い。
(参考)日経ビジネス 2005.8.29号「特集 クルマを攻めろ 黒船来襲 アップルとマイクロソフトの野望」より

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9月18日鶴見緑地練習会とBBQのお知らせ

9月18日「鶴見緑地練習会とBBQ」のお知らせです。

★BBQの参加表明は準備の都合上9月16日(金)の晩までにお願いします。飲み物、お肉等は人数分しか用意しませんので、ドタ参はできるだけご遠慮下さい。
★お天気を祈るばかりですが中止の連絡は当日10時までに掲示板でお知らせします。
★駐車料金は1時間700円と高いです。自転車、電車で来られる事をお勧めします。
★自転車はBBQ広場の横に置くことができます。
★ではみなさんのご参加お待ちしています。

日時    9月18日(日曜日)
ランの部  13時45分集合
      荷物は車に預かります。
      ストレッチ後14時00分から庭園、芝生広場、乗馬苑を
      走りましょう。鶴見緑地で小さな秋はいくつ見つけられる
      でしょうか?
      もちろん、もっと早く来られて先に走られてもよし自宅、
      駅などから鶴見緑地目指して来られてもOKです。
      園内はウォーキングにも最適ですよ。
集合場所  中央第2駐車場とけやき通りの間
      ☆ 注意!いつもの集合場所と違います。
      地図:「Hello’s World」のTopページより
      「鶴練コース案内」をクリック→「鶴練BBQの集合場所」
    http://homepage2.nifty.com/hello-ok/runtsururen.htm
      です。
お風呂   つぼ花温泉
      15時過ぎから16時30分ごろまで
      徒歩での移動時間込みです
BBQの部 16時30分集合(ランの部と集合場所は同じ)
      荷物の運搬お手伝いお願いします。
      (予約BBQサイト:一体型24、25,26テーブル)
      16時45分から火をおこしBBQ開始です。
      中秋の満月を見ながらいろんな話をして楽しみましょう。
      20時30分ごろから片付け。
      荷物の運搬お手伝いお願いします。 
      21時00分解散です。
BBQ会費 別途精算し当日徴収します。
                              以上

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September 07, 2005

天才の悲劇~義経と頼朝~

 一の谷の“鵯越の逆落とし”、屋島の“暴風雨の中の船出と背面よりの奇襲攻撃”、壇ノ浦の“潮の変り目を好機と攻める判断力”。義経は武将の中でも稀に見る軍事的天才であった。
 一方の頼朝は天才政治家であった。それまで政治は京都で天皇を中心に公家による律令政治が行われていた。当時の土地は、いわば公有であり公家による律令政治で治めていた。一方、土地を開墾して田畑を作る武士や農民は、中央の公家方が承認しない限り自分の土地にはならなかった。特に関東の武士、つまり地主には不満の種であった。頼朝は流人であったから家来は一人もいない。北条の後ろ盾で力をつけるが決して公家方になびかず、距離を置き、鎌倉より出ようとしなかった。京都に出れば必ず公家方に組み込まれることを知っていた。やがて、関東武士に担がれてかもしれないが、鎌倉幕府を開き将軍という制度を誕生させる。
 義経は、壇ノ浦に勝利したことで、一躍スターに伸し上がる。それを後白河法皇は上手く利用しようとした。律令制度を維持する為に平家を利用し、平清盛が勢力をつけすぎると源氏を呼寄せ追討させ、スターとなった義経を抱き込むことを考えた。平家は武士でも公家方についた。ところが頼朝は逆になびかなかった。そこで義経に検非違使の官位を与えて京都に引き止め源氏の分離を図った。律令制度を維持する為には、それまでの平家に変る従順な武力が必要であった。それまで孤児であり無官であった義経は官位を与えられ優遇されることで政治の流れが見えなくなる。
 頼朝にとっては、平家を滅ぼしたあと、幕府設立に必要な人材は、戦に強い武将でなく、政治感覚に長けた手腕のある事務官僚であった。その流れが読めない義経は、公家を支える第2の平家となる。ここに、二人の天才の悲劇は決定的となった。平家は2代、源氏は3代で滅亡した。すべてが天才という人は存在しない。才能の裏側には、弱すぎる人間性が見え隠れする。誰でも“弱点があるからこそ英雄になれる”可能性を秘めている。
(参考)司馬遼太郎「司馬遼太郎の日本史探訪~平家を全滅させた軍事的天才 源義経」角川文庫より

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September 06, 2005

9月18日鶴見緑地練習会とBBQのお知らせ

9月の鶴見緑地練習会とBBQのお知らせです。
以前sueさんかおりんさんの「結婚を祝う会」の時にチラッと案内させていただきましたが6月に残念
ながら雨で中止になったBBQを9月の18日に行い
ます。

日時     9月18日(日曜日)

ランの部   時間未定

お風呂    時間未定

BBQの部  16時45分~20時45分

集合場所   鶴見緑地園内
       咲くやこの花館と中央第二駐車場
       とケヤキ並木通りの間

ランの部、そしてBBQに関しての詳細は後日
またお知らせしますのでお待ちください
この日は中秋の名月ですのでそれにちなんだ行事も
楽しみたいと思っています。
みなさんのご参加お待ちしています。

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September 05, 2005

義経とビジネス

 NHKの“義経”も壇ノ浦の合戦で名場面はクライマックスを迎えた。義経は、一の谷、屋島、壇ノ浦と3つの合戦を勝利した。その戦いは敵の意表をつくものであった。元々この時代の合戦は「我こそは何処そこの誰それなり」と宣言して一騎打ちをする習わしであったが、義経は、想定外の奇襲攻撃と時の流れを読む力で大勝利を収めた。掟破りだが、その後の弱者が強者を攻める戦法の主流となる。勝てば官軍である。
 合戦でもビジネスでも、それぞれの時代に合せて流儀がある。流儀は時代に合せて刻々と変化している。変化しない流儀は衰退する。今の時代なら、ITを中心としたネットビジネスの台頭かも知れない。少し前ならコンビニとかファーストフードの店とか。膨大なマニュアル通りに店員を教育して全国どこでも同じ対応で躍進したチェーンストアーに違いない。しかし、マニュアルによる教育指導は、逆に店員や社員を“指示待ち人間”にしてしまったように思える。言われたことは従順に間違いなくこなす。ところが指示がないと出来ない。自分で考えられない人間を沢山つくり出した弊害を生んだかもしれない。何も指示しない。自分で考えろ!と言われて育った人は、何が良いかを考えて自分で工夫する。自分で考えたことだから必死で努力する。
 マニュアル通りで本社の指示で動き業績悪化した企業や店舗は沢山ある。でも自分達で考え再生した企業や店舗も沢山あるのも事実である。
 カルフールはフランス本社の指示で品揃えをし地元の消費者の嗜好に合せられずに撤退した。その株を買取ったのはイオングループ。イオンは、M&Aによりカルフール以外にマイカル(旧ニチイ)やマックスバリュー東海(旧ヤオハン)、サンデー、カスミ、ポスフール、いなげや等をグループ企業にし、グループ企業の業績を好転させ、売上高4兆円を突破させた。ところがグループ企業の業績が良いのに本体がパッとしない。本社指示に従わない方が売上が伸びるという例が続出している。最初は、物流改革などトップダウンでないと変えられない問題を大胆に改善した。ところが規模が大きくなりその手法に慣れてしまうと、官僚化が進み、指示待ちの社員が増えるという弊害が多くなり上手く行かなくなる。業績を伸ばしているのは、現場を良く知って地域に合せて手を打つグループ企業の方である。
 一機にやり方を変え攻めるのは、現場を知り情勢にあったトップダウンと、現場に合せて柔軟にプランを提案し動ける優秀な実務部隊に違いない。

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September 04, 2005

★“安心を買う”海外旅行グッズの話

 今年の夏の海外旅行は、昨年と比べて微増とのことですが、反日デモのあった中国や大津波に襲われた東南アジアを避けて、欧州や米国への旅行が増加するとの予想でした。
 米国の場合、テロへの警戒から出入国者の爆発物検査を厳格化し、2003年1月以降、国内全ての空港で搭乗者の荷物検査を徹底している。その際、X線検査などで不審と見られた荷物は、職員がロックを破壊して中をチェックする場合があった。従って、通常は鍵を開けたまま荷物を預けなければいけない。当然、旅行者からは「施錠なしで安心して預けられない。」と言う猛烈な不満があるのだが、その不満に答えるのが“TSA(米運輸保安局)ロック付きケースベルト”今年より販売開始されたので認知度は少ないのだが、長期旅行用のスーツケースと一緒に購入する人は多いそうです。
 このロック付きケースベルト、従来のケースベルトにダイヤルロック式の鍵を取り付けてあり、ダイヤル番号を設定し、鞄の外にケースベルトを巻きつけて施錠するもので、普通のケースベルトより1,000円ほど高い。ところが、このベルトにはとっておきの秘密が隠されている。米国内の空港でTSA当局が荷物検査でスーツケースの中味を調べる時、設定された施錠番号に関係なく、ダイヤル横の特殊な鍵穴にマスターキーを差し込めば開錠できる。
海外旅行で、一番大切なのは“安全と便利さ”それを満足させる旅行グッズは、これからの旅行用品のトレンドになりそうです。アメリカに旅行するなら私も欲しいと思います。でもなぜこれが必要なのか?という疑問を持つのは私だけでしょうか。安心して旅行が出来る世界が早く来てほしいものです。
(参考)日経ビジネス 2005.8.29号「時流超流 荷物検査に対応したケースベルトが人気『安心・便利』買う熟年旅行者」より

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September 03, 2005

健康になる秘訣

 世の中に、色々な健康食品が流行しては消えていく。テレビで何とかが良いと言うと次の日にはその食品がなくなる。健康の維持増進には「栄養」「睡眠」「運動」の3要素が欠かせない。そのうち、忙しい現代人には睡眠と運動は不十分でも、栄養には「食べ物」という物が係わっており選択できる。
 健康に注意するのはいいのだけれど、本当に健康に良いのでしょうか?健康食品で健康を害する怪しげな物まで登場している時代である。現代人はビタミン不足と言われると、一斉にビタミン剤やサプリメントを買い求める。つまり本当に必要で、個人の健康感から湧き上がった欲求による選択のようには思えない。「自分に〇gのビタミンが必要で、今△gしかなく、2時間後に意識不明になるので、□g補給が必要だ。」なんて説明できるほど医学は進んでない。にもかかわらずである。テレビの話は一般的な傾向を言ってるのであって決して個人個人を診療して処方箋を出しているのではないことを認識するべきである。
 むかし、ナチスの健康政策は「健康は義務である。」と指導し国家の意思によって健康が求められた。今は何を食べようが勝手である。現代日本に生きる私達は、健康であることがステータスであるかのように100%以上の健康を求めて、かえってその精神が不健康になっていないか。人生の中で、WHOが定義する「社会的にも経済的にも肉体的にも健康な状態」など、わずかな期間しか存在しない。
 人間は「病の器」であることを自覚し、病とともに生きるしたたかさが、心の健康を保ってくれる。健康食品のブームを「ふ~ん」と傍観し、美味しい物を美味しく食べるおおらかさが健康になる秘訣と思えばよい。
(参考)日経ビジネス 2005.8.29号「異論正論 テレビにはびこるウソ 不老不死の薬は存在せぬ」(群馬大学教育学部教授 高橋久仁子)。日経ビジネス 2005.9.5号「心と体 医の雑学 ナチスの健康政策」(医学ジャーナリスト 田野井正雄)より。

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September 02, 2005

★BRIC’S

 BRIC’Sと言う言葉がある。昔東南アジアの新興国や地域をASEANとかNIESと呼んだが、その後、現在の中国ブームとなった。21世紀中で最も高い経済成長を遂げる国として言われているのがBRIC’S(ブラジル、ロシア、インド、チャイナの4カ国を指す)である。その中でも中国の次はインドと言われている。
 インドは既に、IT産業で成功を収めており、ソフトウエア開発ではインド人に依るところが大きい。米IntelやNokiaなどの欧米の大手企業のインド進出が相次いでいる。日本では新生銀行が銀行業務向けパッケージの開発をインドのi-flexソリューションズ社に委託したことが成功事例としてあげられている。インドの成功の理由を探ると、インド人の資質が高いことは言うまでも無いが、インドでは、優秀な生徒の大半が理科系に進む教育システムとなっている。11億人近いインドで中産階級の家庭を中心に受験戦争が激化しており、その勢いは日本をはるかに上回る。優秀な工科大学に入り一流のIT企業に入社できれば裕福な家庭が築ける。頑張ればお金持ちになれるという流れに変ってきた。
 インドのイメージといえば、ヨガで変な修行をしたり、沐浴をしたりと貧しい人々のイメージが殆んどである。昔「沢木耕太郎の深夜特急」という本がブームとなった。ヒッピー風の主人公が、バスで日本よりロンドンまで旅をするのだが、そこに描かれたインドのイメージが今も定着し続けている。本の流行は日本人を世界に飛び出させるきっかけになったのだが、古いイメージを定着させ新しい世界を見落とさせる副作用を併発したのかもしれない。ビジネスの世界は、もっと近代化された都市を想像するべきでしょう。
(参考)EDN Japan 2005.8.29号「なぜインドのIT産業は成功したのか?日本との結びつき、今の課題」より

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September 01, 2005

★ハリケーンと米経済リスク

 8月29日朝、アメリカ南部ルイジアナ州に上陸したハリケーン「カトリーナ」は、多数の死者を出した。同時に米国の石油産業の中心部を直撃した。メキシコ湾岸には石油関連施設が集中しており「ハリケーンにより流され橋に衝突した原油生産施設」の映像はTVで繰返し放映され衝撃を与えた。この影響で原油価格は、一時1バレル70$まで上昇し、ブッシュ大統領は、軍事用を緊急放出すると宣言したことで67$まで戻した程である。ハリケーンにより米経済が抱えるリスクを浮き上がらせた。
 ハリケーン以前から原油価格は上昇している。昨年の8月は45$程度、現在は67$である。これは全米で製油所事故による操業停止が相次いだことが起因となっている。米国の製油所は、現在フル稼働状態である。そのため大きな操業停止が起こると即座にガソリンやディーゼルオイルが高騰する。こうした高騰で、製油業者は僅かに残る余剰能力でさらに精製量を増やそうとする。その結果、最も精製しやすい軽質スイート原油と呼ばれる原油を買い集める。精製業者や投機家や大口需要家は先物取引でこのスイート原油を争って買おうとするため更に高騰する。石油産油国もこのことを知っており値段をぶっかけてくる。このことが高騰の悪循環となっている。尤も、世界的にみても石油精製能力に余裕は無いのは確かなようだ。
(参考)日本経済新聞 2005.8.31「ハリケーン米経済揺らす」、日経ビジネス 2005.8.29号「THE WALL STREET JOURNAL 1バレル70ドルも目前 製油所事故が原油高に拍車」より

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