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July 04, 2005

一番きれいな水

 シナリオ作家の倉本聰氏の話ですが、
30年ほど前に作品が全く書けなくなった時期があった。その時テレビから流れてきた版画家の棟方志功さんの話に、思わず耳を奪われたそうです。「俺は自分の作品に責任を持てない。作品を作っているのは、自分ではないのだから」。この話を聞いて、作品を自分が作っているのではなく作らされているのだろうかと考えた。作品を作っているのは、まさか霊ではないだろうが、そのうち神なり霊なりを降りてこさせることこそ、アーティストの使命なのだと気がついたそうです。それ以来、何かに取り憑かれたように書き終えることが出来たそうです。
自分の力でないある種の謙虚さを持つには、ピュアな心が必要です。「北の国から」の中に、就職で北海道から東京に旅立つ子供が、移動のために同乗したダンプカーの中で運転手から泥のついた1万円札を手渡されるシーンがあります。この1万円札は父親が運転手に渡した謝礼なのですが、運転手はお札についた泥に父親の子供を思う気持ちを感じ「受け取れない」と子供に返したのです。
これは、倉本氏のよく似た体験がベースになっているそうです。物欲中心の世の中では似つかわしくない話ですが、すべての原点は人の心にあるということです。この秋に「地球、光りなさい!」という芝居を上演されるそうですが、宇宙で一番きれいな水は、あなたの心から湧き出ているというメッセージを込めた芝居だそうです。
 (参考)日経ビジネス2005.6.27号「有訓無訓「自分の力」ではない純粋さが良い作品を生む」(シナリオ作家 倉本聰 談)

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