« ★ “ジャンケン”の話2題~その1~ | Main | ★梅の力 »

June 06, 2005

★”ジャンケン”の話2題~その2~

 李御寧(イー・オリョン)氏著の「ジャンケン文明論」という本で興味深い持論が展開されている。
西洋近代文明は「コイン投げ文明」であり、裏表しかなく衝突しか生まない。それに対し東洋の「ジャンケン文明」は究極の平等ゲームであり、どれかが一方的に強いわけではない3極循環型文明で、21世紀はジャンケンの世紀であると言い切る。ジャンケンは力も知識も必要でなく、確率的に誰かが独り勝ちを続けるはずもなく、しかも皆が一斉に手を出さねばならないというコミュニケーションのベースがある。
 さらに、日本、中国、韓国の関係は、ジャンケンの関係である。しばしば他民族の支配を受けてもそれを吸収してきた中国は「紙としてのパー」。縮み志向(著者は1980年代に「縮み志向の日本人」を書いて注目された)の海洋国家である日本を「石としてのグー」、そして地理的にその中間にある韓国を「鋏としてのチョキ」に例え、「チョキ」の存在感を失った時の日本と中国は必ず対立し緊張していたと説明している。そこで、本の評者の伊藤洋一氏は、この3国が過去でいがみ合うことから脱しそれを乗り越えるには「未来志向の“共通の目標”が必要では」と説いている。
 だからどうだと言うことは無いのですが、我々日本人は“ジャンケン”は子供の頃からの遊びであり、その固定概念から抜け出せない。外国人のように違った視点でみると、文化や文明論にも繋がる。このことは、物事を見る場合に、定まった常識にとらわれない事が、新鮮な発見に繋がるということになります。
 (参考)日経ビジネス2005年5月30日号「本・書評『ジャンケン文明論』」伊藤洋一(評)

|

« ★ “ジャンケン”の話2題~その1~ | Main | ★梅の力 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84629/4433807

Listed below are links to weblogs that reference ★”ジャンケン”の話2題~その2~:

« ★ “ジャンケン”の話2題~その1~ | Main | ★梅の力 »